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サイ・ヤング賞より歴史ある沢村賞。
「該当者なし」でも規定は変えるな!

posted2019/10/25 20:00

 
サイ・ヤング賞より歴史ある沢村賞。「該当者なし」でも規定は変えるな!<Number Web> photograph by Kyodo News

昨年は巨人の菅野智之投手が全項目をクリアして、2年連続で沢村賞を受賞した。

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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 沢村賞をめぐる論議が起こっている。

 ことの発端は同賞選考委員会(堀内恒夫委員長)が、今年は同賞の受賞に「該当者なし」と決定したことだった。

 沢村賞はプロ野球黎明期に活躍した巨人の大投手・沢村栄治を称え、先発完投型の投手を表彰するものだ。そのため選考基準は以下の通り、非常に厳しいラインが引かれている。

・登板数 25試合以上
・完投試合数 10試合以上
・勝利数 15勝以上
・勝率 6割以上
・投球回数 200イニング以上
・奪三振 150個以上
・防御率 2.50以下

 これに2018年から7回以上で自責点3以内という独自基準のクオリティースタート(QS)率を補則として加えて、この基準にそった成績をあげた投手を表彰するということになっている。

今年の最多は4項目クリア。

 ただ、近年の投手の分業制の普及で、先発投手の数字は相対的に低下しており、今年は基準の7項目のうちセ・パ両リーグで最も多くをクリアしたのが巨人・山口俊投手と日本ハム・有原航平投手のそれぞれ4項目だった。

 この他には3項目をクリアしたソフトバンク・千賀滉大投手、DeNA・今永昇太投手に両リーグ最多の6完投をマークした広島・大瀬良大地投手が候補に挙がり、最終的に山口と有原に絞られたが、「該当者なし」という結論に至った。

【次ページ】 「完投数10試合以上」は時代に合わない?

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