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八村塁、渡邊雄太にファジーカス。
日本バスケの最強布陣の実力は? 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2019/08/09 11:30

八村塁、渡邊雄太にファジーカス。日本バスケの最強布陣の実力は?<Number Web> photograph by AFLO

バスケ日本代表に八村塁(ワシントン・ウィザーズ)と渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)も合流。最強布陣でテストマッチに挑む。

3人は「自己中心的な選手ではない」

 この夏にはダラス・マーベリックスの招待選手として、NBAを目指す選手や新人選手によって行われるNBAサマーリーグに参加するなど、成長著しい馬場雄大は、彼ら3人の役割についてこう分析する。

「(八村)塁も(渡邊)雄太もトランジションが得意ですし、速い展開のバスケを軸として、インサイドでの勝負はニック(・ファジーカス)選手を中心にやっていけたらいいと思います。

 本当に力のある選手ばかりですけど、ニック、雄太、塁も、自己中心的な選手ではないので。今まで日本代表を支えてくれた選手がいて、そこに新しいスパイスを加えてくれた彼らが加わってきている。あとは、新しい日本代表として一人ひとりが自覚をもってやるだけかなと思っています」

八村「大きな波が来ている」

 ウィザーズに指名されてから、バスケットボールに興味のない人たちからの注目も集めるようになった八村は、違った角度からドリームチームとなる可能性を説いている。

 実は今夏のサマーリーグには、すでにNBAでの所属チームがある渡邊と八村、前述の馬場に加えて、日本代表のエースとして君臨してきた宇都宮ブレックス所属の比江島慎がニューオーリンズ・ペリカンズの招待選手として参加していた。大学時代にアメリカへ渡った八村はその意義をこう話した。
    
「今回のサマーリーグに日本人選手が4人も入ったというのは、かつてないことです。今までは(サマーリーグに参加する日本人選手が)1年に1人出られれば本当に大きなことだったと思うんですけど、今年は4人も出られた。日本はそういうレベルに来ていて。W杯があって、来年にはオリンピックがあるということで、日本バスケ界に大きな波が来ているところだと思います」

 8月2日の練習で右足首を負傷した渡邊だが、幸いにして骨には異常はなく、捻挫で済んだという。そんな渡邊は言葉を選びつつも、責任感を口にしていた。

「自分たちが特別だとは僕は思っていないです。ただ、当然、向こうでやってきた経験をしっかりと日本代表に還元できればなと思っているので、僕たちが積極性を出して、オフェンスもディフェンスもやっていけたらいいなと思っています」

【次ページ】 W杯、五輪に向けて強化試合が充実。

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