プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
柴田勝頼がG1に送り込んだ友人。
夏のプロレスがヒートアップする理由。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2019/07/04 17:00
オカダ・カズチカとの因縁がどうなるか……強力なオーラをまとってリングに再び現れた柴田勝頼。
試される、内藤哲也のスタンス。
さらに言うと、モクスリーは7月28日に愛知県体育館で内藤哲也とも当たる。
その場で……もしかするとモクスリーは内藤のスタイルを否定するかもしれないのだ。
“バイオレンス”というメッセージを掲げて、そのスタイルの違いを内藤にマザマザと見せつけようとするだろう。
それに対して、意地でも内藤は「あせんなよ」というスタイルを変えることはできないはず。
そんな互いに一歩も譲らないスタイルの違いが生み出す対極のアンバランスに、私は異常なほど期待してしまう。
優勝の行方はもちろん気になる。
G1クライマックスなのだから当然だ。
G1クライマックスは蝶野正洋が1991年に優勝した第1回大会からずっとリングサイドで見て来た。今年で29回目だ。でも毎年、予想するけれども当たらない。
それでも、今年も予想してみる。優勝は誰かと聞かれたら私は「オカダ・カズチカ」だと答える。私の本命はIWGP王者のオカダだ。