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<制御不能な男の本心>
内藤哲也「“トランキーロ”に秘められた決意」

posted2019/07/04 07:00

 
<制御不能な男の本心>内藤哲也「“トランキーロ”に秘められた決意」<Number Web> photograph by Hitori Tanaka

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岡本佑介(東京スポーツ)

岡本佑介(東京スポーツ)Yusuke Okamoto

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Hitori Tanaka

【プロレス総選挙THE FINAL 第2位】 一昨年、昨年とファンの圧倒的支持を集めて連覇した制御不能な人気を誇る男が、最後の総選挙でまさかのトップ陥落。その結末を「いいエンディング」と表現した内藤が語ったのは、「6大ドームツアー」「IWGPヘビー級&IWGP ICの2冠」という2つの“史上初”の野望と、フル出場にこだわる真意、それと背中合わせの、自身のコンディションについてだった。(Number981号掲載)

 内藤哲也の敗戦の弁には、不敵な笑みが混ざっていた。

「そりゃ今年も1位を取りたかったですし、表紙になりたかったですし、その悔しさはもちろんありますよ。おそらく全選手、投票の経過は気になっていたはずで、僕もチェックしてました。3連覇したかったけど最後に逆転されて……まあこれは棚橋選手的にも、新日本プロレス的にも、Numberの皆様的にもいいエンディングを迎えられたんじゃないでしょうか。3連続で表紙はさすがに勘弁してくれよって、みんなどこかで思ってたんじゃないですか?」

 圧倒的な支持率で頂点に君臨し続けてきた男は、この3年間(2017~'19)の総選挙期間、全ての中間発表で1位か2位に名を連ねていた。憎らしいまでの強さを誇った絶対王者が、プロレス界のエース・棚橋弘至に最後の最後に敗れる結末を、ハッピーエンドと表現した。2位に甘んじてなお、余裕と自信は揺るがなかった。

 昨年まで2年連続でNumberプロレス総選挙1位を獲得した内藤の3連覇は、かつて憧れた存在でもある棚橋によって阻止された。また同様に東京スポーツ新聞社が制定するプロレス大賞でも、'16、'17年度のMVPだった内藤は、'18年度のMVPを棚橋に明け渡している。44年の歴史を誇るプロレス大賞で、3年連続のMVPを獲得したのは過去にアントニオ猪木('76~'78年)と天龍源一郎('86~'88年)の2人しかいない。プロレスというジャンルにおいて、いかに“ナンバー1”をキープすることが難しいかを示している。

この記事は雑誌『Number』の掲載記事です。
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