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柴田勝頼がG1に送り込んだ友人。
夏のプロレスがヒートアップする理由。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2019/07/04 17:00
オカダ・カズチカとの因縁がどうなるか……強力なオーラをまとってリングに再び現れた柴田勝頼。
もう1人のキーマンはモクスリー。
もう1人のキーマンはBブロックのモクスリーだ。
WWE時代はディーン・アンブローズの呼び名でローマン・レインズやセス・ロリンズと共に“ザ・シールド”というグループを結成してトップで暴れていた。2016年6月にWWE王座(当時はWWE世界)をロリンズから奪取している実力者だ。
この4月にWWEを離れて、元のリングネームに戻って、5月にはAEWのリングに姿を見せた。
新日本プロレスには6月5日の両国国技館に登場。ロビンソンから強引なダブルアーム式DDTでフォールを奪い、IWGP・US王座を手にして、G1参戦を表明した。
「オレは半端なくイカれた暴れ者のプロレスラー。バイオレンスが大好きさ」(モクスリー)
私は国技館での試合終了後、モクスリーにカメラを向けると近づいてきた彼にどつかれて痛い思いをした。
期待したい「想定外」の試合。
モクスリーの天性の荒っぽい性格と力強いプロレスは想定外の試合を生み出すだろう。
7月15日に北海道立総合体育センター(北海きたえーる)で行われるモクスリーと、スープレックスを得意とするコブとの外国人レスラーの対戦は、見応えがあるものになるはずだ。
7月19日の後楽園ホールでは、モクスリーは石井と当たる。
これはメインイベントとして行われるが、後楽園という特別な空間に集うファンの願望を背負った石井に、モクスリーも荒々しさと無鉄砲さで十分に応えるはずだ。2人で織りなす「これぞストロングスタイル!」という試合になるだろう。