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柴田勝頼がG1に送り込んだ友人。
夏のプロレスがヒートアップする理由。
posted2019/07/04 17:00
text by
原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
新日本プロレスの真夏の祭典「G1クライマックス」が7月6日にアメリカ・ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで開幕する。その後、日本での試合は1週間のブレイクをおいて7月13日の大田区総合体育館から始まる。
試合は20選手をA、Bの2ブロックに分けて各グループで総当たりのリーグ戦を行い、両ブロックの勝ち点トップが8月12日の日本武道館で優勝を争うことになる。
昨年の優勝者は棚橋弘至だ。
棚橋はこのG1での優勝を弾みに、昨年度の「プロレス大賞」MVPを受賞、年が明けた1.4東京ドームではケニー・オメガを倒してIWGPヘビー級王座にも返り咲いた。だが、2月に大阪でジェイ・ホワイトによって王座を追われて、4月には左ヒジの手術で2カ月の欠場を強いられた。それでも棚橋は6月にシリーズに復帰して来た。
今回のナンバーの「プロレス総選挙」でも内藤哲也を最後に逆転して1位を勝ち取っている。
今年のG1のポイントはどこにあるのか?
Aブロックは、棚橋、飯伏幸太、オカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイ、EVIL、SANADA、バッドラック・ファレ、ザック・セイバーJr.、ランス・アーチャー、KENTA。
Bブロックは、ジュース・ロビンソン、石井智宏、矢野通、後藤洋央紀、ジェフ・コブ、ジョン・モクスリー、内藤、鷹木信悟、ジェイ・ホワイト、タイチだ。
開幕戦ではIWGP王者オカダと前年の覇者である棚橋がいきなりぶつかるが、G1の星取りのキーマンはいったい誰になるのだろう。
アメリカ帰りのKENTAはG1初参戦だ。
6月9日、大阪城ホールの花道に登場した柴田勝頼が指さした先にKENTAの姿があった。WWEではケガの期間が長くて思っていた成果を出せなかったKENTAだが、新天地を新日本プロレスに求めたことになる。