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プロ野球の「1億円」は10人に1人。
バスケは富樫だけ、Jリーガーは?
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byGetty Images
posted2019/07/01 11:00
日本人プロバスケットボール選手として初の1億円プレーヤーとなった富樫勇樹(右)。千葉ジェッツと契約を更新した。
セ・リーグはもちろん盟主ジャイアンツ。
<広島:8人>
投手:中崎翔太(1億6000万円)、大瀬良大地(1億4500万円)、野村祐輔(1億2000万円)
野手:菊池涼介(2億4000万円)、田中広輔(1億8000万円)、長野久義(2億2000万円)、鈴木誠也(1億6000万円)、松山竜平(1億円)
<ヤクルト:6人>
投手:石山泰稚(1億円)
野手:山田哲人(4億3000万円)、青木宣親(3億3000万円)、川端慎吾、坂口智隆(1億4000万円)、雄平(1億円)
<巨人:9人>
投手:菅野智之(6億5000万円)、山口俊(2億3000万円)、野上亮磨(1億5000万円)、澤村拓一(1億2150万円)
野手:坂本勇人(5億円)、丸佳浩(4億5000万円)、阿部慎之助(1億6000万円)、炭谷銀仁朗、中島宏之(1億5000万円)
<DeNA:5人>
投手:山崎康晃(2億5000万円)、三上朋也(1億500万円)
野手:筒香嘉智(4億円)、宮崎敏郎(1億6000万円)、大和(1億円)
<中日:3人>
野手:平田良介、大島洋平(1億8000万円)、大野奨太(1億円)
<阪神:6人>
投手:西勇輝(2億5000万円)、藤川球児(1億4000万円)、能見篤史(1億1000万円)
野手:鳥谷敬、糸井嘉男(4億円)、福留孝介(1億5000万円)
※セ・リーグ計37人
競争社会の厳しさが垣間見える結果に……。
やはりセ・リーグは球界の盟主、巨人が強い。日本人の1億円プレーヤー数はソフトバンクとほぼ同等だ。
このうちFAなどで加入してきた選手は5人、菅野や坂本ら“巨人ひと筋”の選手が4人となっている。これを見るとFA権を取った選手にとって、やはりジャイアンツという響きは今も魅力なんだろう。
ただ、2013~16年まで1億円プレーヤーだった大竹寛は今季、2625万円まで減俸されている。FAで加入した選手であっても強烈な競争社会なんだな、と厳しさが見えてくる。
そして、12球団合わせて捕手の1億円プレーヤーは片手で足りる4人。
そのうちの1人は今季から捕手登録に戻った阿部である。昨季の日本シリーズMVPで今季も活躍中の甲斐拓也(ソフトバンク)は6500万円で、“打てる捕手”の森友哉(西武)、會澤翼(広島)もそれぞれ8000万円、9200万円。キャッチャーという稼業の大変さがまた沁みた。