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予算増額、観客数も昨季超え。
J2山形が夢見る昇格と新スタ建設。
text by
川端康生Yasuo Kawabata
photograph byJ.LEAGUE
posted2019/06/18 07:30
J2リーグ第18節水戸戦で、途中出場から流れを変えた山形FWジェフェルソン・バイアーノ(9番)。阪野豊史(11番)のゴールを呼び込んだ。
新風吹くモンテディオ、スタジアム建設も。
今季、プロ野球の楽天ゴールデンイーグルス、ヴィッセル神戸などで営業に取り組んできた新社長が就任。もともと県が設立し、公益法人が運営してきたクラブに、プロスポーツの風が吹き込み始めているという話を耳にした。
チーム人件費も約1割増しの5億7000万円に増額。この夜は雨に祟られたが、観客数も昨季平均(6766人)を上回る数字で推移している。
そして何よりチームが好調。この勢いなら4年ぶりのJ1昇格も……と謳うには、まだシーズンは半ば。先走り過ぎだ。
だとしても、そんなすべての積み重ねの先に――。
山形には新スタジアム建設の構想がある。この春、事業会社による基本計画が策定。知事に提出された。
収容人数は1万5000人から2万人。もちろん屋根付き。今年度、事業主体を公募し、それから候補地を募り、選定し、着工し、順調に進めば竣工は2025年。随分先のことにも思える。
実はこれまでにも計画はあった。でも実現していない。今回だってどうなることか。まだ雲をつかむような話で……。そんな声も聞いた。
だが、とにかく山形には夢があるのだ。この夜の“青炎”が、本当に消えないならば叶う夢だ。
灯し続けるのは、もちろんホームタウンの人々である。