スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER
箱根の未来は1年生のタイムでわかる。
今年の3位は青学、1位&2位は……。
posted2019/05/25 17:30
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph by
Yuki Suenaga
陸上のトラックシーズン真っただ中だが、5月23日からは関東インカレが行われ、1500mや5000mには1年生が出場する楽しみな種目もある。
いまや長距離ブロックは通年を通して楽しめる“コンテンツ”になってきたが、このシーズンに見落としてはならないものがある。
各大学の新入生の5000mの平均タイムだ。
毎年、個人的に各大学の上位5名の平均タイムを算出してランキングを作ってきたが、2017年からは「スポーツ・インテリジェンス原論」でランキングと考察を書いてきた。
長年、観察を続けてきたが、新入生の平均タイムが良いと彼らが3年生になった時に、箱根駅伝の結果に結びつくケースが目立ってきた。
青学の初優勝、今年の東海。
2012年に久保田和真(現・九電工)、神野大地(現・セルソース)らが入学し、ランキング1位だった青山学院大は、彼らが3年生になった2015年の箱根駅伝で初優勝を遂げている。
そして2016年にダントツの平均タイムで1位だった東海大学は、館澤亨次、鬼塚翔太らが3年生になった2019年、こちらも箱根駅伝で初めて優勝した。
以降、一昨年、昨年はこのような順番になっている。
<2017年入学>
1 東洋大 14:04.97
2 青学大 14:06.77
3 駒大 14:11.59
4 明大 14:11.70
5 東海大 14:12.71
<2018年入学>
1 早大 14:09.26
2 明大 14:12.85
3 中大 14:12.91
4 東海大 14:17.34
5 日大 14:18.16