“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER

影山ジャパンの初戦は南米王者と。
U-20W杯、決勝T進出の可能性は? 

text by

安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

PROFILE

photograph byTakahito Ando

posted2019/05/21 17:30

影山ジャパンの初戦は南米王者と。U-20W杯、決勝T進出の可能性は?<Number Web> photograph by Takahito Ando

国内での最終合宿を経て、14日ポーランド入りした日本代表。初戦エクアドル戦は日本時間23日深夜キックオフ。

MFライネス率いるメキシコ。

 第2戦の相手はメキシコは、エクアドル同様にベストメンバーに近い陣容で臨んでくる。中心は乾貴士が所属していたベティス(スペイン)のMFディエゴ・ライネスだ。

 大会期間中に19歳を迎えるライネスは、打開力とテクニックを高く評価された選手で、すでに昨年にA代表デビューも飾っている。高い精度の左足、相手の逆を取る華麗なステップとボールタッチで次々と相手DFをかわしていく。

 メキシコは今回のコパ・アメリカに招待出場しないこともあり、満を持してこの大会に臨んでくるだろう。毎年、アンダー世代の代表では顕著な成績を残す彼らは、エクアドルと共にこのグループの本命の1つだ。

主力が不在のイタリア。

 第3戦で対戦するイタリアは、6月16日から始まるUEFA U-21ヨーロッパ選手権に主軸の数人が引き抜かれる形となった。GKでは最年少のA代表デビューを記録しているジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン)、名門・ユベントスで今季終盤に6試合6ゴールと大ブレイクした次世代スター候補FWモイーズ・キーンなどは選外となっている。

 とはいえ、ゴールマウスには、前回のU-20W杯にも出場し、3位決定戦ではファインセーブを連発するなど存在感を示したGKアレッサンドロ・プリッツァーリ(ミラン)が立ちはだかる。チームでは1歳上のドンナルンマの控えに回ることが多いが、実力は十分だ。また、インテルからフロジノーネにレンタル移籍中の長身FWアンドレア・ピナモンティにも注目が集まっている。

 また、日本が最も警戒すべき点はイタリアが誇る圧倒的な高さだ。メンバー21人中、170cm台が3人のみ、他はすべて180cm以上。伝統的な守備組織は“陸・空”共にまさに要塞のよう。中心メンバーが引き抜かれたとはいえ、難敵であることに変わりはないだろう。

【次ページ】 グループ3位でも突破の可能性が。

BACK 1 2 3 NEXT
#レオナルド・カンパーナ
#ディエゴ・ライネス
#アレッサンドロ・プリッツァーリ

サッカー日本代表の前後の記事

ページトップ