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影山ジャパンの初戦は南米王者と。
U-20W杯、決勝T進出の可能性は?
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2019/05/21 17:30
国内での最終合宿を経て、14日ポーランド入りした日本代表。初戦エクアドル戦は日本時間23日深夜キックオフ。
グループ3位でも突破の可能性が。
日本は非常に厳しいグループに入ったことは間違いない。だが、4カ国が6つのグループに分けられ、上位2カ国が決勝トーナメントに進むレギュレーションの中で、たとえグループ3位になったとしても、その各グループ3位のうち上位4チームに入ることができれば、決勝トーナメントに進出できる。ゆえに1勝(勝ち点3)だけでもなんとか手にすれば、突破の可能性がグッと高まるわけだ。3戦すべてで“突破の可能性”を懸けて戦える、と言ってもいい。
もちろん、どの試合も勝ちにいくのは当然であり、2戦目終了時点で勝ち点4を積み上げておけば、グループ突破の可能性は大きく高まる。
いずれにせよ、どの試合も日本にとって重要な戦いになることは間違いない。対戦国には日本が久保建英ら主軸選手が不在ということも頭にあるはず。その心の隙を突けば、結果を出せるチャンスはあるだろう。
主将・齊藤「勝つ気満々」。
「世界のトップにこれから出てくるであろう若者たちと、伍して戦えるのか。その先に行けるのか、そんなギリギリの戦いで持っているすべてを出して戦える機会は、我々にとって他の国よりもとても重要だと思っています」(影山監督)
国によってこの大会に懸ける“本気度”の差はあるかもしれない。だが、ここに出る選手たちは「ただの大会」とは受け止めてはいない。最後にキャプテンを務める齊藤未月はこう言い切った。
「南米1位のエクアドルと初戦で戦えることは、僕の中で物凄く大きなことですね。そこで勝ち点3を僕らが取れば、対戦国にインパクトを与えることができる。そういう意味では代表の活動が始まったら、初戦に対してどれだけ準備して臨めるか。初戦でどれだけのインパクトを対戦する相手とグループと、そして日本に与えることができるか。勝つことだけを考えたい。
それに僕らは世界一を決める大会に出場するわけですから、どのチームも優勝を目指さないといけない。僕は優勝できる可能性があるからこそ、呼ばれていると思うので、負ける気は全然ないですし、勝つ気満々です。絶対に勝てると思っています」