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サートゥルナーリアで凱旋門賞を!
ウオッカを育てた角居師の大挑戦。
posted2019/04/16 17:00
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Keiji Ishikawa
角居勝彦厩舎のサートゥルナーリア(牡3歳)が、4月14日に行われた皐月賞(GI、中山競馬場、芝2000メートル)を優勝した。
昨年12月28日に走ったホープフルS(GI)以来の実戦だったが、デビュー以来3連勝がそれぞれ圧倒的なパフォーマンスだった事に加え、皐月賞の舞台が実績を残したホープフルSと全く同じ中山競馬場の芝2000メートルという条件だったことも後押ししたか、単勝は1.7倍。2番人気のアドマイヤマーズが5.7倍だから断トツの人気に推されていたことが分かる。
結果、この支持に応える優勝劇だったわけだが、競馬ぶりに関しては、その人気ぶりほど余裕を持って見ていられるそれではなかった。フィニッシュラインはそれぞれ4、3番人気のヴェロックス、ダノンキングリーと横並び。
一度は抜け出す態勢になりながらも差し返されそうになり、最後は頭差2着にヴェロックス、さらにそこから僅か鼻差の3着がダノンキングリーという接戦になった。
ルメールは完勝をアピール。
それでも、手綱をとったクリストフ・ルメール騎手は「それが何か?」という表情で完勝をアピールした。
「休み明けで100%ではありませんでした。直線で先頭に立った時は、子供っぽいところを出してスタンドにモノ見をしました。それで突き放せなかったけど、苦しくなっていたわけではありません」
そもそも休み明けで挑んだ理由に関しては、角居調教師はこう言う。
「ダービーを大目標にしたからです」
角居厩舎の日本ダービー挑戦で思い出されるのがウオッカだ。