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サートゥルナーリアに距離の壁なし。
ダービー、凱旋門賞へ夢は広がった。

posted2019/04/15 12:15

 
サートゥルナーリアに距離の壁なし。ダービー、凱旋門賞へ夢は広がった。<Number Web> photograph by Yuji Takahashi

無敗で皐月賞を制したサートゥルナーリアと鞍上のルメール。ダービー、そして凱旋門賞へ――期待感は高まる一方だ。

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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Yuji Takahashi

 平成最後のクラシックとなった第79回皐月賞(4月14日、中山芝2000m、3歳GI)をクリストフ・ルメールが騎乗した1番人気のサートゥルナーリア(牡、父ロードカナロア、栗東・角居勝彦厩舎)が優勝。平成17(2005)年のディープインパクト以来14年ぶり17頭目、平成では5頭目の「無敗の皐月賞馬」となった。

 サートゥルナーリアは、パドックに出てきたときから1頭だけ雰囲気が違い、どっしりと落ちついていた。大股で歩を進めながら、下げ気味にした首を伸ばし、ときおりハミを確かめるように口を動かす。

 昨年12月28日のホープフルステークス以来、中106日と大きく間隔をあけての参戦だったが、マイナス4キロの馬体重に現れていたように、臨戦態勢は整っていた。

「100%の状態ではなかった」けど。

「レース間隔をあけた一番の理由は、オーナーサイドと相談して、ダービーを最大目標に定めたことです。皐月賞の前にひと叩きすると、栗東から中山に2度長距離輸送してからダービーに出走することになり、負担が大きくなりますからね」

 角居調教師はそう話した。もちろん、ルメールも承知していた。

「今日は休み明けだから、100%の状態ではなかった。パドックで、馬はとても綺麗だった。静かで、プレッシャーがなかった。ホープフルステークス(騎乗したのはミルコ・デムーロ)が強かったし、調教の動きもよかったのでもともと自信があったけど、さらに安心しました」

 前走後は、外厩のノーザンファームしがらきで過ごし、ひと月ほど前に帰厩。じっくり乗り込まれてきた。とはいえ、ここを使ってからさらに上昇する状態だったことは確かだ。取りこぼすとしたら、ローテーションからも、また、直線が短く紛れることの多いコース形態からも、この皐月賞だった。もし負けたとしても、あらかじめ「敗因」が用意されていたようなものだった。

 逆に、ここを勝つようなら、無敗の二冠制覇の可能性が一気に高まる。

【次ページ】 ルメールの指示を素直に聞き入れ。

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