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選手権決勝の再戦は青森山田に軍配。
流経大柏・本田監督「乞うご期待」。 

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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photograph byTakahito Ando

posted2019/04/13 17:30

選手権決勝の再戦は青森山田に軍配。流経大柏・本田監督「乞うご期待」。<Number Web> photograph by Takahito Ando

新チームのキャプテンを務める流経大柏MF八木滉史(右)。「こんなんじゃ終わりませんから」と次戦へのリベンジを誓う。

「次はこうはいかない」

 両チームはまだまだ完成形から程遠い段階にある。それでも双方が持ち味を出した大接戦を展開するのだから、チームの伝統と言うべきか、底力は十分にあることを証明した一戦でもあった。

 両指揮官の表情、言葉にも滲み出ていた。

「とにかく今日は勝てないにしても、ドローには持っていきたかった。同点のチャンスは何回もあったけど、あそこで取れないのが今年のチームを象徴していますね。でも、立ち直る兆しはいっぱいある。悪い中でのこれだから、これ以上悪くなることはないと思うので、大丈夫ですよ」

 そう語った本田監督は、最後に付け加えた。

「(選手たちの)サイズは大きくないので、パスをつないでいく狙いです。あとはGK松原が戻ってくれば、守備はガチッとなるので、『乞うご期待』ですよ」

 笑みをこぼしながら、試合会場を後にした。まるで「次はこうはいかない」と心の中で言っているようだった。

 それに対し、黒田監督も「毎年、流経大柏はリーグの入り方が良くなくて。部員がいっぱいいるからメンバーを固定しきれないのもあると思いますが、3節、4節とやっていくうちに、少しずつ固まってくる。なので、やるなら今だね(笑)」と、周囲の笑いを誘う。

「次はこうはいかない」と悟っていたのだろう。

次戦は3カ月後、プレミアEASTの後期戦。

「我々は強さを前面に出しながらも、去年のように巧みなところも備わっていけば、もっとレベルの高いチームになると思う。この勝利を意味あるものにするためには、いいものはそのまま、ダメなものはもう1回やり直すという積み上げをしたいです」(黒田監督)

「(昨年の選手権に)出ていた選手がいるとはいえ、2年生が多い分、まだ経験値が低いチーム。その状況で、青森山田とガチンコで戦えて、十分にやれる手応えを共有することができた。1年で同じ相手に2度負けてはいけない。もちろん次は青森山田も成長していると思いますが、僕らもより成長して勝ちたい。こんなんじゃ終わりませんから」(八木)

 次なる決戦は、7月13日の青森山田高校グラウンドでのプレミアEAST後期の一戦となる。

 それまで3カ月で、両者がどこまでチーム力を積み上げてくるのか。この試合以上にハイレベルでバチバチの戦いが観られることを今から楽しみにしている。

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