“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
選手権決勝の再戦は青森山田に軍配。
流経大柏・本田監督「乞うご期待」。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2019/04/13 17:30
新チームのキャプテンを務める流経大柏MF八木滉史(右)。「こんなんじゃ終わりませんから」と次戦へのリベンジを誓う。
激しい攻防の中、青森山田が先制。
立ち上がりから両者の意地が激しくぶつかり合った。共に堅い守備から、縦に速いサッカーを得意とするチームだけに、局面での攻防は迫力満点だった。
先にチャンスを作ったのは、青森山田。2分に左CKを得ると、競り合ったこぼれ球を1年生MF松木玖生が狙うが、流経大柏DFがブロック。17分には相手のハンドリングで得たFKを、エース武田が得意の左足で狙うもバーを叩いた。
ゲームは32分に動く。青森山田DF箱崎拓がロングフィードを送り込むと、相手DFがヘディングでの処理を誤ると、ミスを逃さなかったMF後藤健太が反応し、飛び出してきた流経大柏GK佐藤藍大を交わして無人のゴールに流し込んだ。
後半は流経大柏が逆襲も……。
1-0で迎えた後半、流経大柏の怒涛の攻撃が始まった。58分、右サイドを渡會が突破すると、ペナルティーエリア内まで潜り込んで、マイナスの折り返しを送り込む。これを青森山田GK佐藤史騎が横っ飛びで弾くも、こぼれ球にMF大西悠介が反応。しかし、大西のシュートはバーの上を越え、ビッグチャンスを逃した。
同点のチャンスを逸した流経大柏だったが、さらに前への圧力を強める。66分にFW新宮海渡に代わって1年生のFW橋本清太郎が投入されると、その橋本が抜群のキープ力を披露し、高い位置で起点を作り出した。64分にはFW森山一斗に代えて、同じく1年生のFW佐々木吏大を投入。フレッシュな2人が前線から猛プレスを仕掛けた。73分には八木のクサビのパスを受けた橋本がシュートを放った。
最後の決定機は85分、八木の左サイドからのクロスに渡會が飛び込んだ。しかし、交代出場していた青森山田MF金賢祐がダイビングヘッドでかき出す。流経大柏は再三ゴールに迫ったものの、青森山田の身体を張った守備に跳ね返された。