カシージャスとペペが躍進の鍵。

　コンセイソンが率いるチームでさらなる躍進の鍵を握るのは誰なのだろうか。

「GKのイケル・カシージャスとCBのペペだ。共に30代中盤だが、依然として高い能力を保っている。大舞台での勝ち方を熟知しており、冷静かつ闘志にあふれたプレーでチームに落ち着きをもたらす。

　とりわけ今年1月にベシクタシュから移籍したペペは、かつて（2004～2007年）ポルトに在籍していたクラブのレジェンドだ。プレー以外でも彼の存在感は大きい。

　この2人以外では、攻撃陣ではムサ・マレガの得点力とチキーニョ・ソアレスの勝負強さに期待している。ブラジル人のソアレスは私が移籍を手がけた選手だが、とてもよくやっている。この点でも、私は今のチームの一員なんだ（笑）」

レアル加入決定のミリタンも注目。

　チームの中でクリエーティブな役割を担うのは、2列目のヤシヌ・ブラヒミとヘスス・コロナだ。かつてポルトでも創造性を発揮してきたデコは、この2人をどのように見ているのだろう。

「2人とも、ドリブル突破が得意なウイング。私のようにチームの頭脳となり、自分が輝きながら他の選手も輝かせるタイプではない。もし私が今のチームに入ったら、もっと強くなるんだけどね（笑）」

　今季終了後のレアル・マドリー移籍が決まったDFエデル・ミリタンのような優秀な若手もいる。

「高さと強さがあるばかりか、スピードと敏捷性も備えており、CBと右SBを非常に高いレベルでこなせる。ブラジル代表にも選ばれており、今後さらに成長すれば世界最高峰のDFになれるはずだ」

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