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山田哲人はボンズに並ぶか。3度目のトリプルスリーへ。~「稼頭央さんってパワプロの能力が……」~
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph byKYODO
posted2018/09/03 07:00
昨年は打率.247と不振も、今年は.321、29本塁打、28盗塁(8月23日時点)。日本初「40本、40盗塁」も視野に。
もし今年、またも達成したら3度目ということになる。しかも2年ぶり――つまり最近の4シーズンのうち、3度までトリプルスリーを達成したということになれば、これは前人未踏どころの話ではない。何しろ日本球界では2度の達成さえ、彼一人なのだ。スワローズの山田哲人はトリプルスリーについて、以前、こう話していたことがある。
「べつにトリプルスリーを目指していたわけではないんです。プロ野球選手になって、でっかくなりたいとか、日の丸を背負いたいとか、そんなざっくりした感じだったんで……」
山田が子どものころ、「僕のヒーローでした」と言って憧れていたライオンズの松井稼頭央がトリプルスリーを達成したのは、2002年のことだった。山田が続ける。