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WBC早すぎる敗退…侍ジャパン“投手継投のナゾ”「なぜ山本由伸を替えた?」「伊藤大海の起用法は…」じつはアクシデント続きだった投手陣の“体調不良”
posted2026/03/17 17:30
WBCベネズエラ戦で先発した山本由伸(左)と4番手として登板した伊藤大海。侍ジャパンは投手継投がうまく機能せず準々決勝で敗退した
text by

鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Nanae Suzuki
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝、日本対ベネズエラ戦は3月15日(現地時間14日)、米・マイアミのローンデポ・パークで行われ、日本は5対8で逆転負けを喫してベスト4進出を逃した。
試合はいきなり動いた。
日本は先発の山本由伸投手(ロサンゼルス・ドジャース)がいきなり先頭打者本塁打を浴びる波乱のスタート。しかしその裏に大谷翔平選手(ドジャース)の“先頭打者本塁打”返しで同点に追いつくと、1点をリードされた3回に阪神コンビの活躍で逆転する。
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四球と送りバントの1死二塁。大谷は敬遠で歩かされたが、この試合で2番に抜擢された佐藤輝明内野手(阪神)がフルカウントから一塁線を破るタイムムリー二塁打でまず同点に追いつく。さらに1回の攻撃で負傷退場した鈴木誠也外野手(シカゴ・カブス)に代わって3番に入っていた森下翔太外野手(阪神)が逆転3ランを放って、一度は試合の流れを掴んだ。
論点1:なぜ山本由伸を4回で替えたのか?
しかしその直後の継投策が裏目となって、日本はベネズエラのパワー野球に屈することになってしまった。
「イニングの途中で代えるというのも、次にいく投手に負担がかかる。ある程度、60球くらいをめどに最初からプランを立てていた。4回くらいがいっぱいかなと判断しました」
井端弘和監督は山本から5回に2番手の隅田知一郎投手(西武)にスイッチした理由をこう説明した。
4回までの山本の投球数は69球。準々決勝の球数制限は80球だった。まだ11球の余裕があったが、5回のマウンドに送り出すと、ほぼ確実に回の途中での交代を余儀なくされる。2番手にスイッチするならば、イニングの頭から第2先発として用意していた隅田を投入する。
それが監督の判断だった。
この隅田の2番手起用には根拠があった。



