“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
2年連続J2降格を味わった瀬川祐輔。
「レイソルだから」残留してプラス。
posted2019/02/21 07:00
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
覚悟のシーズンの幕開けに相応しいスタートだった。
2019年をJ2で戦うことになった柏レイソルの背番号18瀬川祐輔は、17日のプレシーズンマッチ・ちばぎんカップで、チームの2019年オープニングゴールを叩き出した。
ネルシーニョ新監督のもと、瀬川は4-1-4-1の左サイドハーフとしてスタメン出場した。16分に左サイドでボールを受けると、相手のプレスの甘さを逃さずに左足を一閃。力の抜けたフォームから放たれたシュートはDFの足に当たって、そのままゴール左隅に吸い込まれた。
先制ゴールを決めた後も得意の動き出しの速さを駆使して、左サイドからDFラインの裏を狙ったが、チームは2-2の末にPK負けを喫した。
「今年は内容よりも結果。徹底的に結果にこだわらないといけないシーズン。リーグではこういう試合をしないようにしないといけない」
試合後、瀬川はこう悔やむとともに、今週末から始まるJ2リーグ戦に向けての想いを語った。
昨季はチーム最多9得点。
瀬川は昨年、大宮アルディージャから柏に移籍した。2017年の大宮ではリーグ16試合2ゴールに留まり、J2降格。それでもDFラインとの駆け引きや一瞬のスピード、シュートセンスを買われ、柏に完全移籍した。
柏に加入後、瀬川はちょうど1年前のちばぎんカップでもゴールを決め、幸先のいいスタートを切った。序盤戦こそ出番が少なかったが、中盤戦から終盤戦にかけて持ち前の得点力を生かし、チーム最多となるリーグ戦9ゴールをマーク。しかし柏は最終的にJ2降格の憂き目にあった。
瀬川にとっては2年連続のJ2降格。その一方でシーズン終盤は輝きを放ち、相手にとって脅威となるプレーを見せた。それだけに彼が再び移籍する可能性は十分にあった。