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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16は
この“3人”に注目せよ。
text by
細江克弥Katsuya Hosoe
photograph byAFLO
posted2019/02/08 18:30
ドルトムントの18歳サンチョがすごい。
マンチェスター・Uと同様に“復活”を印象づけているのが、ブンデスリーガでバイエルンを抑えて首位に立つドルトムントだ。
昨夏の移籍市場で大型補強に打って出たクラブは、デンマーク代表MFトーマス・デラネイとベルギー代表MFアクセル・ビツェルのセントラルMFコンビが大当たり。ルシアン・ファブレ新監督によるマリオ・ゲッツェを1トップに据える奇策は、結果的に主将マルコ・ロイスの完全復活を加速させる起爆剤となった。
さらに、2017年にマンチェスター・シティの下部組織から獲得した18歳のイングランド代表MFジェイドン・サンチョがすごい。
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右サイドMFの最大の武器はスピードを活かした突破にあるが、ゲッツェやロイスとの距離感や連動性を見ても、頭がキレる選手であることがよく分かる。
12試合に出場した昨シーズンは1得点にとどまったが、今シーズンはすでに6得点。アシストはリーグトップの「9」を記録しており、圧倒的な存在感を示している。
トッテナムはどの戦術を採用?
もちろん対するトッテナムも攻撃力を持ち味とするチームだから、互いの分析によってどのような戦術を採用するのかも楽しみだ。
昨年末に虫垂炎の手術をしたMFエリック・ダイアーの状態が不安視されていたが、すでに復帰し、コンディションにも大きな問題はない模様。世界最高峰のストライカーであるハリー・ケイン、絶好調の韓国代表ソン・フンミン、さらに司令塔デル・アリの攻撃力を活かすためにも、特に第1戦はアウェイのドルトムントに“どこまで攻めさせるか”の設定が重要となるだろう。