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UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ベスト16は
この“3人”に注目せよ。
posted2019/02/08 18:30
text by
細江克弥Katsuya Hosoe
photograph by
AFLO
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)はいよいよ決勝トーナメント1回戦が幕を開ける。
日本時間13日未明に行われる「ローマvsポルト」「マンチェスター・ユナイテッドvsパリ・サンジェルマン」、翌14日未明に行われる「トッテナムvsドルトムント」「アヤックスvsレアル・マドリー」の全4試合から、3人の注目選手をピックアップしよう。
新体制で復調しつつあるポグバ。
「マンチェスター・UvsパリSG」のカードについては、ベスト16における最注目カードとの見方も強い。
昨年12月にジョゼ・モウリーニョを解任したマンチェスター・Uは、オーレ・グンナー・スールシャール暫定監督の就任以降、公式戦8連勝でネガティブな雰囲気を一気に払拭した。リーグ戦第24節のバーンリー戦でドローを演じたものの、続く第25節レスター戦ではスールシャール体制下で“もうひと化け”した印象の強いマーカス・ラッシュフォードのゴールで勝利。まさに最高のチーム状態でこのパリSG戦を迎えると言っていい。
ラッシュフォードと同様、MFポール・ポグバも新体制下で本調子を取り戻しつつある。
「すべてがうまくいったわけではない」と振り返ったモウリーニョ体制の終焉により、スールシャール新監督に“ある程度の自由”を与えられたポグバは持ち前のダイナミズムを取り戻した。昨年末には2試合連続2得点を記録、その後もPKでゴールを重ね、フィニッシュに絡むプレーは試合を重ねるごとに増えている印象だ。
粗さを伴う荒々しさを魅力とする若い攻撃陣にあって、もともとミスが少ないポグバの復調は“リズム”を作る上で大きなプラスだ。中盤の安定感と主導権争いにおける優位性はスールシャールが求める“個性の表現”につながっており、その点で、ポグバの存在は間違いなくチームの好調に直結している。
ヴェラッティ&マルキーニョスの創造力。
対戦相手のパリSGは、リバプール、ナポリと同居した最難関のグループCを首位通過した優勝候補の一角だが、1月23日の国内カップ戦で絶対的な柱であるネイマールが負傷。クラブは全治10週間と発表し、マンチェスター・U戦を欠場することが決まっている。
もちろんエディンソン・カバーニ、キリアン・ムバッペが仕掛ける高速カウンターは最大の武器だが、抜群のキープ力を駆使したポストワークで“経由役”を担っていたネイマールを欠く以上、マルコ・ベラッティとマルキーニョスのセントラルMFコンビの創造力に懸かる期待は大きい。中盤におけるポグバとの主導権争いは、この試合の大きなポイントとなるだろう。