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内田篤人流、欧州で活躍する秘訣。
「結局根性。嘘をついちゃダメ」 

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松本宣昭(Number編集部)

松本宣昭(Number編集部)Yoshiaki Matsumoto

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photograph byEri Kawamura

posted2019/01/03 17:00

内田篤人流、欧州で活躍する秘訣。「結局根性。嘘をついちゃダメ」<Number Web> photograph by Eri Kawamura

欧州での経験を語ってくれた内田篤人。鹿島復帰1年目の2018年にはACL制覇に貢献した。

ただの負け犬になりたくない。

「今思えば、1カ月とか2カ月の期間なんだけどね。それがすごく長く感じて、心も折れそうになった。でもね、ここでチームを出て行ったら、ただの負け犬だと思ったんだよね。

 もし出て行くとしても、契約延長のオファーをもらって、『No!』って言って出て行こう。絶対にもう一度ポジションを奪い返して、絶対にこのチームで活躍して契約延長オファーを勝ち取るって決めたんだ。やっぱりピッチ上でのプレーでしか、見返すことはできないから。

 結局、契約延長をオファーされたときには、『あざっす!』って、すぐにサインしたんだけどね(笑)。もちろん探せば移籍先はあったと思う。でも、他に行きたいチームもなかったし、何よりあのスタジアムで、あのファンの前でプレーできることに、すごく満足していたから」

お金、大事っすよ。評価だから。

 '17年8月のウニオン・ベルリンへの移籍までに、内田はシャルケと2度契約を延長している。新たな契約を結べば、年俸も変わる。ビッグマネーが動く欧州のサッカー界に身を置く中で、内田は「お金」とどう向き合ってきたのか。

「お金、大事っすよ。それが選手としての評価だから。もらえるのならば、絶対にもらったほうがいい。例えば俺が今、世界のベストイレブンを決めるとしたら、各ポジションで給料が高い順に選ぶ。そういうもんだよ。これはサッカーの世界以外にも当てはまるんじゃないかな。どんな仕事でも、その人の技術と価値で大金を稼ぎ出すのは、やっぱりすごいことだと思う」

 日本人選手による欧州挑戦の歴史は、日本への帰国の歴史でもある。今年1月、内田は古巣・鹿島への復帰を決断した。

「シャルケに行く前から、年齢的にも体が動くうちに鹿島に戻ってきたいと思っていたから。だって、もし俺が小学生だったとして、シャルケでやっていた日本人が鹿島でプレーするとなったら、見に行きたいって思うじゃん。今、(香川)真司や長友(佑都)さん、本田(圭佑)さん、長谷部さんとかがJリーグに帰ってきたら、絶対スタジアムに見に行くもんね」

 こう言い終えると、表情が少し曇った。

【次ページ】 日本は綺麗にプレーしがち?

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