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マドリーのイスコが荒れに荒れて。
グアルディオラのシティへ移籍か? 

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工藤拓

工藤拓Taku Kudo

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photograph byUniphoto press

posted2018/12/26 10:30

マドリーのイスコが荒れに荒れて。グアルディオラのシティへ移籍か?<Number Web> photograph by Uniphoto press

ソラーリ体制のもとで控え続きのイスコ。1月の移籍市場で新天地を求める可能性はあるのだろうか。

アザール獲得のために……。

 マドリー側にもイスコを売却するメリットはある。

 昨年9月に2022年まで契約を延長しており、違約金は7億ユーロに設定されている。

 ネイマールやムバッペの獲得を諦めていないフロレンティーノ・ペレス会長は、彼らの補強資金を確保するために、1億ユーロを上回るオファーがあれば交渉の席に着くのではないかと言われている。

 また、ペレスは来夏エデン・アザールの獲得を予定しており、彼とポジションがかぶるイスコの売却を望んでいるとの情報も出ている。

 ネイマールバブルで選手たちの市場価格が跳ね上がっている現状、1億ユーロでイスコが買えるなら安いくらいだと考えるビッグクラブは少なくないだろう。マドリー側に売る気があるのなら、十分にあり得る話である。

両者の関係は修復可能。

 世論はどうか。

 スポーツ紙『マルカ』がウェブサイトで実施した「イスコを売るべきか」の質問に対し、「イエス」の回答が52%。アンチによる投票が少なからず入っていることを考慮しても、ファンの意見は割れていると見て良さそうだ。

 いずれにせよ、イスコとマドリーの関係はまだ修復できるレベルにある。問題は、イスコにその意思があるのかどうかだ。

 束の間のクリスマス休暇にリフレッシュし、心機一転レギュラー奪取に専念するのか。

 それとも、このままやさぐれ続けるのか。

 イスコの動向に注目したい。

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#レアル・マドリー
#イスコ
#ジュレン・ロペテギ

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