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最下位フルアムにラニエリ監督就任。
レスターに続く奇跡の残留なるか。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2018/11/27 17:00

最下位フルアムにラニエリ監督就任。レスターに続く奇跡の残留なるか。<Number Web> photograph by Uniphoto press

ミラクル・レスターの立役者となったラニエリ監督。フルアムを救えるか。

12月の古巣との連戦が大切。

 フルアム指揮官としての初陣は11月24日、第13節サウサンプトン戦。今季リーグ戦では1勝しかできていない下位同士の対戦ではあるが、国際マッチウィーク中の就任で、本格的なチーム練習は「2日だけ」と当人が苦笑する状況だけに、目立ったパフォーマンス改善は難しいとも思われる。

 翌節にあたる12月2日のチェルシー戦、5日のレスター戦と続く、より注目度も高い古巣対決2連戦で変化の兆しを示していきたいところだ。そうすれば、就任3年目にプレミア復帰を遂げたヨカノビッチを、リーグ日程の3分の2が残されている段階で切ったオーナーの非情な賭けが、成功する可能性も増す。

 レスター時代のラニエリは、記者陣が呆れて笑うほど執拗に「勝ち点40」と繰り返し、ひたすら安全圏到達を目指し続けて優勝の奇跡を起こした人物だ。

 2年前の4月、レスターの人々が当時の指揮官が口にしたセリフをキャッチフレーズに、奇跡に近いトップ4確定に沸いたように、フルアムでも来年4月頃に残留確定となれば、オーナーからファンまで「ディリ・ディン、ディリ・ドン!」と陽気に声を上げるだろう。

 レスター時代然り、過去17回の指揮のうち15回が3年以下で終わったラニエリには、67歳という年齢といい、攻撃的サッカーの志向性といい、長期政権が望めた前任者とは違い、来季以降の未来像が怪しいというリスクさえ伴っていたとしても。

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