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ネイサン・チェン優勝のフランス杯。
ブラウン、田中、ボーヤンの現在地。

posted2018/11/27 17:30

 
ネイサン・チェン優勝のフランス杯。ブラウン、田中、ボーヤンの現在地。<Number Web> photograph by Akiko Tamura

左から、2位のジェイソン・ブラウン、優勝したネイサン・チェン、3位のアレクサンドル・サマリン。

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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Akiko Tamura

 11月23日からフランスのグルノーブルで開催されたGPシリーズ第6戦目フランス杯。GPファイナルに向けて最後の戦いとなったこの大会で、男子は予想外の幕開けとなった。

 SPでトップに立ったのは、アメリカのジェイソン・ブラウンだった。

 今シーズンからカナダに拠点を移し、ブライアン・オーサーとトレイシー・ウィルソンに師事するようになったブラウン。トレードマークだったポニーテールも切ってイメージチェンジをはかったが、シーズン初戦のオータムクラシック4位、GP1戦目だったスケートカナダ6位と苦戦してきた。

 だがこのグルノーブルのSPでは、3フリップ、3アクセル、3ルッツ+3トウループと完璧に降りてみせた。

 4回転こそないものの、滑りで音楽を表現するという意味においては文句がつけようのない完璧なパフォーマンスで96.41を獲得。今シーズンからリセットされた歴代最高点の中ではパーソナルベストで史上4番目に高く、4回転なしのプログラムとしてはもちろんトップである。

「今日は落ち着いて自信を持って滑ることに集中しました」と会見でコメントした。

「同じことをやっていてはダメだと思った」

 フリーでは予定していた4サルコウを回避し、最後のルッツが2回転になったものの、大きく崩れずに全体を滑り切ったブラウン。フリーは159.92で3位。総合256.33で2位に残った。

「昨シーズン(オリンピック代表を逃して)残念な思いもして、この先4年間続けていくのなら、同じことをやっていてはダメだと強く思った。それで見た目のイメージチェンジも含めてすべてを変えようと思ったんです」とフリー後の会見で語った。

【次ページ】 チェン、大学に通いながらも2連勝。

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