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薬物事件で開催危機の岩手競馬。
「復興の窓口」を潰してはならない。
text by
井上オークスOaks Inoue
photograph byOaks Inoue
posted2018/11/17 11:00
南部競馬の代名詞的な存在である南部杯。
1日も早く再開されることを祈る。
信じられないほどの支援を受けて震災を乗り越え、ようやく明るい展望が開けた矢先に、相次いで発生した薬物事件。数多の競馬ファンやホースマンの想いを踏みにじる犯人がいるとすれば、怒りを禁じえない。こんなことで、復興の窓口を潰してはならないのだ。
楽しみを奪われたファンがいる。愛馬を案じる馬主がいる。レースが行われる日もわからぬまま、連日午前3時から調教に励むホースマンがいる。
競馬再開の条件は、「公正な競馬を開催するための体制の構築」。岩手県競馬組合には、原因究明と再発防止に、まずは全力で取り組んでもらいたい。その上で、反省や検証も、責任を持ってやり遂げるべきだ。
1日も早く、岩手競馬が再開されることを祈る。再開は最速で11月24日(土)。水沢競馬場で馬券を握りしめ、熱いレースを楽しめる日を待ち望んでいる。がんばれ、岩手競馬。