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琉球、Bリーグ好発進の立役者。
橋本竜馬が持つ最大の武器とは。
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph byB.LEAGUE
posted2018/11/09 11:00
第7節のアルバルク東京戦では要所で3Pを決めるなど、限られた出場時間で存在感を示した橋本。
「自分の色を出さないと」
Bリーグでも2シーズン連続で地区優勝を果たし、チャンピオンシップセミファイナルまで駒を進めた。そのチームの中心選手の1人であり、昨シーズンはリーグ最優秀ディフェンダーの表彰も受けた橋本にとって、毎シーズン優勝候補に挙げられる強豪を離れる決断は決して簡単なものではなかったはずだ。
移籍の最大の理由は、自身のさらなる成長を促すためのチャレンジだったが、自身の移籍が決まった後に並里も加わって同じポジションに4人が集まったことも、橋本はチャレンジの1つととらえている。
「4人集まって面白いと思ったのと、同時に危機感もあります。自分の色を出さないと残っていけないというのは正直ありましたが、チームとしてどうなっていくのかなという楽しみも感じました。
三河に残っていれば自分がチームの中心でやれる状況でしたが、その他のいろんなことを加味して自分がステップアップするために移籍したわけで、難しい状況になるとは思いましたが、それは自分が望んだことでもある。チャレンジしたいというポジティブな思いのほうが大きかったです」
目に見えない部分をしっかり。
琉球という新天地を選び、今までとは異なる環境に飛び込んだ橋本。彼の目に琉球というチームはどう映り、そこでの役割をどのように考えているのか。
「若い選手が多いので、みんな自分の色を出したいという思いは強い。その中でチームというのはどういうものかということを言ったり体現したりしていくことでチームが一つになっていくと思います。
プレーの面では隆一やナリ(並里)が引っ張ってくれるので、自分は目には見えないところやスタッツに残らない部分をしっかりとやって、チームとしてどうしていけばいいのかの道筋を作ることが大事。今までの経験を踏まえて、自分にできることをやっていきたい。勝者のメンタリティーなどを三河の鈴木貴美一ヘッドコーチから学んだので、それをここで伝えていけたらと思います」