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なぜ内藤哲也はジェリコを追う?
1.4東京ドーム、もう1つの焦点。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2018/11/07 11:30
オカダ・カズチカ、棚橋弘至らを追い詰めていった時のような輝きが戻るか……ジェリコ戦は、内藤哲也の真価が問われる。
「日本人には、無敗の男だ」
「オレがGOAT(Greatest of All Time=すべての時代においてもっとも偉大)な男だと言われる理由がわかっただろう。
日本に“Greatest of All Time”と言われるような男はいるか。いないだろう? でも、ここに1人いる。オレだ。それが真実なんだ。他にどこかにいるというなら、見つけて来い。
このインターコンチネンタル王座の歴史の中でオレほどの男はいなかったはずだ。オマエらにそれができるか? できないだろう。他にそれができるヤツがいるか? いない。オレのように完璧な英語を話すヤツがいないのと同じようにだ」
ジェリコは一息にしゃべり続けた。
「オレが“ガイジン”だから文句があるようだけれど、オレはニュージャパンのヤツらにはまだ負けてない。日本人には、無敗の男だ。まあ、EVILもすばらしい選手だったな。そしてすばらしい試合だった。でもオレは長い間、世界最高でいる。そんなオレと1対1で戦えてよかったな。これでオマエの名が上がるだろう」
「内藤とのリマッチは絶対にない!」
ジェリコの話題は内藤に移った。
「そして内藤、オマエが6月にあれほど注目されたのは、1月に後楽園ホールでオレに襲われたからだ。そして6月の試合で、さらに名前が知られるようになった。だけれどな、ここでもう1回念を押しておく。内藤とのリマッチはない。絶対にない。この先ずっと!」
内藤とは再戦はない。もう戦わない???
これはジェリコの本心なのだろうか。