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なぜ内藤哲也はジェリコを追う?
1.4東京ドーム、もう1つの焦点。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2018/11/07 11:30
オカダ・カズチカ、棚橋弘至らを追い詰めていった時のような輝きが戻るか……ジェリコ戦は、内藤哲也の真価が問われる。
今年の内藤はトーンダウンしていた。
内藤はジェリコに話が及ぶと、こう続けた。
「大阪大会後、クリス・ジェリコが“内藤とは絶対にやらない”みたいな発言をしていたらしいですね。だとしたらなおさら、彼にはこの場に来てもらって、彼の言葉で彼の意思を聞きたかったですね。
まあ、大ウソつき野郎のクリス・ジェリコの言うことですから、彼の本心だとは思えないけどね。彼の生の声を聞きたかったなあ、残念です。
まあ、クリス・ジェリコもいないことですし、オレもそろそろ帰りますよ。
ほら、ご存知ですか? オレ、明後日からアメリカとカナダで試合を行なうわけですよ。忙しいんですよ。ひとつ、この場でみなさまに宣言することがあるとすれば、2019年1月4日、東京ドーム。クリス・ジェリコ、沈めてやるぜ! アディオス!」
ジェリコと絡んでから2018年の内藤ははっきり言ってトーンダウンしていた。棚橋弘至をいいようにあしらって、オカダ・カズチカを追い詰めていた内藤はその輝きにシャドーをかけてしまったように曇っていた。
さあ、ジェリコを仕留めて……この1年分のうっぷんを晴らすのだ。