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鹿島ACL先勝はボランチの妙にあり。
三竿健斗が記した2戦目への誓い。 

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池田博一

池田博一Hirokazu Ikeda

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photograph byGetty Images

posted2018/11/05 11:15

鹿島ACL先勝はボランチの妙にあり。三竿健斗が記した2戦目への誓い。<Number Web> photograph by Getty Images

大岩剛監督が描いた「複数得点、無失点勝利」のゲームプランを遂行した鹿島。初のアジア王者が見えつつある。

「本当の決勝はここから」

 この日、1点目の後にはレオ・シルバが、2点目の後には三竿健斗が、今季最多の3万5022人が駆けつけた満員のカシマスタジアムをあおった。

「ONE FAMILY」

 選手、スタッフ、サポーター、クラブ一丸となって、2-0で“前半90分”を勝利した。Jクラブ最多となるACL32勝目となった。

 1週間後に行われる“後半90分”の第2戦は、10万人とも言われる相手サポーターに囲まれ、時差のあるテヘランでの戦いとなる。

「本当の決勝はここから始まると思っている」

 レオ・シルバは喜びも束の間、すぐに表情を引き締めた。

 第2戦のポイントはどこにあるだろう。三竿健斗はすでに次の戦いを見据える。

「今日と同じくファーストボールを競ることと、セカンドボールをみんなが拾って戦うこと。よりキーになるのはセットプレーだと思う。まず絶対に失点しないこと。できたらセットプレーから点を取る。それが、一番大事」

 ACLというタイトルはJリーグ最多19冠を誇るアントラーズが獲ったことのない唯一のタイトルである。そのチャンスが目の前にある。決勝第2戦は11月10日(土)日本時間24時キックオフ。

 高校2年から毎日サッカーノートを書き続けている三竿健斗は、試合後こう書き記した。

「まだ前半が終わっただけ」

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