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GPシリーズ2戦目で宇野昌磨が優勝。
若手とベテランが入り混じる表彰台。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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posted2018/10/30 07:30

GPシリーズ2戦目で宇野昌磨が優勝。若手とベテランが入り混じる表彰台。<Number Web> photograph by Akiko Tamura

カナダGPでは宇野昌磨が優勝、そして2位と3位にはキーガン・メッシング(左)、チャ・ジュンファンという初表彰台の2人が入った。

ルール改正で過去のスコアはいったん白紙に。

 今シーズンから男子フリーは30秒短くなり、ジャンプ要素の数が1つ減らされた。同時にジャンプのポイントも改正され、全体的に1つのジャンプのポイントが以前より低くなった。そのため過去のベストスコアなどはいったん白紙に戻され、今シーズンから新たにスコアの記録が築かれていくことになる。

ベテランと若手、2人の新メダリスト。

 カナダのベテラン、キーガン・メッシングはSPで高さのあるジャンプをきれいにきめて、95.05でトップに立った。フリーでは2個目の4トウループで転倒した以外は大きなミスなく、フリー170.12、総合265.17を獲得。

「(フリーで予定していた)4ルッツをやれなかったのは残念だけれど、ひとつひとつの技を落ち着いてこなしていくことができた。そのひとつひとつを、観客が後押ししてくれました」と会見で喜びを語った。母方の高祖父に日系人がいるというメッシングは、26歳にしてGP初メダルを手にした。

 韓国のチャ・ジュンファンは、SPでは4サルコウを成功させてノーミスの演技。フリーでは冒頭の4トウループで転倒するも持ち直し、総合254.77で3位となり、やはりシニアGP大会初メダルを手にした。こちらは17歳の誕生日を迎えたばかりである。

「今日(フリー)は昨日よりも苦しい演技だったけれど、最後まであきらめずに滑りました」とまだあどけなさの残る笑顔を見せた。

 平昌オリンピックが終わって数人のトップ選手が抜けた今シーズン、こうして新しい顔ぶれがトップに上ってくる。だが才能ある若手だけではなく、メッシングのような長年の努力が報われたベテラン選手も混ざっているのは、このスポーツに深みを与えてくれる。

【次ページ】 海外シニアGP初挑戦した友野一希。

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