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GPシリーズ2戦目で宇野昌磨が優勝。
若手とベテランが入り混じる表彰台。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byAkiko Tamura

posted2018/10/30 07:30

GPシリーズ2戦目で宇野昌磨が優勝。若手とベテランが入り混じる表彰台。<Number Web> photograph by Akiko Tamura

カナダGPでは宇野昌磨が優勝、そして2位と3位にはキーガン・メッシング(左)、チャ・ジュンファンという初表彰台の2人が入った。

海外シニアGP初挑戦した友野一希。

 昨年のNHK杯でシニアGP大会デビューをした友野一希は、このスケートカナダが海外での初GP挑戦となった。ミラノ世界選手権では度胸の良い演技を見せて、総合5位と健闘した友野だったが、ここでは苦戦した。

 フリー『リバーダンス』の冒頭で、4サルコウを二度連続して転倒。それでも気合を取り戻して3アクセルからの3サルコウを着氷。早いメロディに乗って生き生きと演じていたが、後半の3アクセルで再び転倒したのは痛手だった。フリー139.20、総合220.83で9位に終わった。それでも、ジャンプ以外のところでは良い手ごたえを感じたという。

「自分が演技をするうえで、しっかり決めていることは最後までやるというのはまあできたかなと思います」。この新プログラムの難しいところはどこかと聞くと、「ひとつひとつの音が外せない。体力ももちろんそうだし」と言葉を切って少し考え、さらに「色んな人たちが今まで使ってきたプログラムで、トップ選手たちのイメージが強い曲なのでいかに自分のものにできるかというのが難しいところです」と言葉を重ねた。今シーズンの終わりまでに、彼ならではの「リバーダンス」を完成させてくるだろう。

ベテラン勢も復帰の兆しを見せた。

 この大会の男子でほかに印象に残ったことといえば、このところ不調が続いていたカナダのナム・グエン、アメリカのジェイソン・ブラウンらの復活の兆しが見えたことだった。

 特にグエンは子供の頃から天才と注目され、世界ジュニアタイトルを手にした翌シーズン、2015年世界選手権では5位という成績を収めた。だが翌年2016年ボストン世界選手権では27位と順位を下げ、その後スランプが続いていた。この大会ではSP、フリーともに4サルコウを成功させて、特にフリーは最後までよくまとまった演技で総合5位に。滑り終わると、はじけたような笑顔で観客の歓声に応えた。

 今シーズンからブライアン・オーサーとトレイシー・ウィルソンに指導を受けるようになったジェイソン・ブラウンは、SP11位と厳しいスタートをきったものの、フリーでは6度の3回転ジャンプを成功させて演技をまとめ、総合6位まで上がった。

「新しいジャンプ技術を習得中。まだ自分にとってナチュラルではないけれど、はまったときにはいい手ごたえを感じています」「今のリンク(クリケットクラブ)にはユヅやジュンファンなど、4回転ジャンパーがたくさんいて、4回転が当たり前の世界。ぼくもその中に加わりたいんです」と、新しいトレーニング環境での抱負を口にした。

 GP3戦目は、今週末フィンランドのヘルシンキで開催される。

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