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NBA歴代最強の3ポイントシューター、
レイ・アレンが教えてくれた極意。 

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青木美帆

青木美帆Miho Awokie

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photograph byWataru Sato

posted2018/10/22 10:30

NBA歴代最強の3ポイントシューター、レイ・アレンが教えてくれた極意。<Number Web> photograph by Wataru Sato

3人制バスケのイベントに参加したレイ・アレン。次の来日ではゴルフや、ゆっくり観光してみたいとも。

足の指も徹底的にケア。

 驚くべきことに、足の指にも同様にペディキュアを施しているという。

「一度巻き爪になったことがあって、それを切る処置をしたら満足にプレーすることができなくなったんだ。以来、巻き爪は絶対に避けるようにケアをしている。マニキュアもペディキュアも女性がやることだと考える選手も多いけれど、自分たちは常に手と足を使う仕事をしているわけだから、それを磨くことはとても重要なことなんだ」

 18年におよぶ長いNBAでのキャリアで、レイはコンスタントに結果を残し続け、大きな故障を繰り返すようなこともなかった。このエピソードから、彼が手足だけでなく体の至るところを綿密にケアしてきたことは容易に想像できるし、それが成功の一因であることも同様である。

「生まれてからずっと見てきているから、自分の手を特別だと思ったことはあまりないかな。妻は私の手をとても特別そうに握ってくれるけど、それは妻だからね」

 冗談めかして話すレイの指先は、少し照明を落とした室内で驚くほどにきらめいていた。

過去2度、日本でプレー。

 レイは過去に2度、日本で試合をしたことがある。1度目は1995年、福岡で開催されたユニバーシアード競技大会。2度目は2000年、さいたまスーパーアリーナのこけら落としとして行われた「スーパードリームゲーム2000」。

 福岡ユニバのアメリカ代表は、アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズなど)、ティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)を筆頭に、12人のメンバー中実に11人がNBA入りしたスーパースター軍団。彼らは前評判通りの実力で優勝し、レイは決勝でアイバーソンに次ぐ18得点を記録している。

 この決勝の相手はほかでもない、我らが日本代表だ。長谷川誠(現・男子3x3日本代表アドバイザーコーチ)、佐古賢一(現・男子日本代表アシスタントコーチ)らと共に主力としてアメリカと戦った北卓也は現在、川崎ブレイブサンダースのヘッドコーチを務めている。

 日本屈指のシューターとして名を馳せた北は、この試合におけるレイの記憶がほとんどないという。

「あのときはアイバーソンがずっとボールを持っていて、そこにダンカンが絡んだという印象しかないんですよ。レイ・アレンのシュートがめちゃくちゃ入っていたという印象もないし、彼に打たせるためのオプションもあまりなかったはずです」

【次ページ】 若手時代の意外なシュート観。

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#レイ・アレン

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