“Mr.ドラフト”の野球日記BACK NUMBER
10年前のドラフトから考える西武。
浅村栄斗の爆発と坂田遼の貢献。
posted2018/10/08 11:30
text by
小関順二Junji Koseki
photograph by
Kyodo News
毎年ヒートアップし続けている「プロ野球ドラフト会議」。今年も夏の甲子園の熱気をそのままに、秋の空を熱く焦がしています。そこでNumberWebでは、誰よりもドラフト会議を知るジャーナリスト・小関順二氏に依頼し、全12球団の10年前のドラフトを振り返って今を検証する『2008年のドラフト会議、その後』という短期集中連載をスタートさせました!
今回は10年ぶりのリーグ優勝を果たした埼玉西武ライオンズです!
今回は10年ぶりのリーグ優勝を果たした埼玉西武ライオンズです!
2008年のドラフト会議・埼玉西武ライオンズ
1位 中崎雄太/投手/日南学園高校
2位 野上亮磨/投手/日産自動車
3位 浅村栄斗/内野手/大阪桐蔭高校
4位 坂田遼/外野手/函館大学
5位 岳野竜也/捕手/福岡大学
6位 宮田和希/投手/甲賀健康医療専門学校
この年に成功した数少ない球団。
2008年にドラフトで入団を果たした選手たちを見ると、その後の活躍度は比較的低調であると言わざるを得ない。
その中で、埼玉西武ライオンズは最も成功した球団と言えるだろう。
1位中崎雄太(投手・日南学園高校)こそ勝ち星のないまま引退しているが、2位野上亮磨(投手・日産自動車、'18年に巨人へFA移籍)、3位浅村栄斗(内野手・大阪桐蔭高校)がチームの主力になり、4位坂田遼(外野手・函館大学)は'13年にキャリアハイとなる打率.289(安打52)を挙げており、本塁打6、打点34もまずは一軍クラスの成績と見ていい。