“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
イニエスタへのファウルと負けん気。
湘南・齊藤未月はU-19世代の闘将。
posted2018/09/13 17:00
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
最年長としてのプライド――その自覚を持って「戦う」こと。
ポーランドで2019年に開催されるU-20W杯。その出場権が懸かるAFC U-19選手権は10月に開催される。U-19日本代表のMF齊藤未月(湘南ベルマーレ)は、最年長としてチームを引っ張る重要な存在になっている。
U-19日本代表は現在メキシコで、本番前の最後となる海外での腕試しのため、合宿を敢行している。
第1戦は地元のU-19メキシコ代表と戦って1-1のドロー。
第2戦はU-19ブラジル代表と戦い、再び1-1の引き分けと、来たるべき本番に向けて着々と準備を進めている。
この合宿の直前、千葉県内でU-19ベトナム代表との親善試合を戦ったのだが、そこでチームの先頭に立って戦う齊藤の姿に目が釘付けとなった。
味方が削られると怒りをむき出し。
キャプテンマークを巻きボランチとして出場していた齊藤は、持ち前のボール奪取力を発揮するべく、イーブンボールにも激しくアタック。中盤で次々とボールを回収していた。
徐々にベトナムのアフタープレーによるファウルが増えていくと、味方がファウルを受ける度に闘争心、怒りをむき出しにする。そしてファウルされた仲間を気遣うなど、リーダーとして堂々たる振る舞いを見せていた。
「やっぱりこのチームの最年長でキャプテンでもありますし。チームの先頭に立ってやらないといけないという、強い思いはあります。
ああいうシーン(味方がアフタープレーのファウルを受けた時)でも、僕が率先して闘争心を見せることで、チームのボルテージも上がるので。それで、しっかりと局面で戦える試合にしたかったんです」