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浅尾からサファテへの返信。酷使か、
美談か。今こそ“投げ過ぎ”を考える。 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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photograph byKyodo News

posted2018/08/30 08:00

浅尾からサファテへの返信。酷使か、美談か。今こそ“投げ過ぎ”を考える。<Number Web> photograph by Kyodo News

2011年に79試合、45ホールド、防御率0.41でMVPとなった翌年から右肩の違和感に悩み、登板数が減少。昨季は4試合だった。

浅尾は落合監督、森コーチに感謝。

 ここで浅尾からの「返信」である。浅尾は「知人から教えてもらい」ツイートの内容は知っていた。日本人の現役選手ならあまり踏み込まないであろう他人の苦しみ。一方でサファテが自分をリスペクトしてくれていることも十分に伝わっている。戸惑いと感謝。したがって以下に書くのは反応であって反論ではない。

「サファテさんがそう言ってくれることは、素直にすごくありがたいです。でも自分は今でも使ってくれた落合(博満監督)さんや森(繁和。当時はヘッドコーチ、現監督)さんには感謝しているんです」

'09年から'11年の絶頂期の成績。

 ここでおそらくは浅尾のキャリアのピークであり、サファテが「ドラゴンズの過ち」と指摘する3シーズンの説明をする。

【2009年】※は自己最高成績
登板67試合(7勝9敗6セーブ33ホールド、防御率3.49)
対戦打者数※464人
投球回※113回3分の1
総投球数※1662球

【2010年】
登板72試合(※12勝3敗1セーブ※47ホールド、防御率1.68)
対戦打者数307人
投球回80回3分の1
総投球数1125球

【2011年】
登板※79試合(7勝2敗10セーブ45ホールド、防御率※0.41)
対戦打者数328人
投球回87回3分の1
総投球数1286球

 2011年は被本塁打ゼロという圧倒的なパフォーマンスで、プロ野球史上初めて中継ぎ投手としてリーグMVPに輝いた。サファテが「最も優れた能力をもつ投手」と絶賛するだけの数字である。

【次ページ】 サファテとの負担を比較すると?

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