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武豊とデムーロが2度目の優勝狙う!
世界の名手が集うWASJ、その歴史。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2018/08/24 17:00
武豊も出場した、昨年の「ワールドオールスタージョッキーズ2017」閉会式の様子。
日本勢、世界選抜ともに名手揃い。
今年の参加騎手で、2度目の優勝を狙えるのは4人。マジックマンの愛称で知られるJ・モレイラ、フランスでリーディング上位の常連となったイオリッツ・メンディザバル、JRA所属となってお馴染みのM・デムーロ、そして我らが武豊である。
そんな彼らに待ったをかけて初優勝を目指す面々も当然、タレント揃い。
JRAでは昨年初めて外国人としてリーディングジョッキーとなったクリストフ・ルメール、その前、3年間JRAリーディングを維持していた戸崎圭太、更についに悲願のダービージョッキーとなった福永祐一などだ。
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一方、世界選抜チームも多士済々。アメリカの激戦区として知られる南カリフォルニア地区で毎年リーディング争いに参加するラファエル・ベハラーノは'05年以来2度目の来日。短期免許で来日した際には重賞勝ちもマークしているアイルランドのシェーン・フォーリー、女性ながらニュージーランドで2017~18年シーズンに132勝を挙げリーディングを獲得したサマンサ・コレット、更には地方の予選を勝ち上がって選出された北海道代表の桑村真明などがいる。
誰が勝っても不思議のない14人の名騎手が揃ったわけだ。
「危険なプレーがない人たちの集まり」
この手のイベントを楽しみにしているのは何もファンばかりではない。参加するジョッキー達も心待ちにしており、例えば今回初来日となるS・コレットは、ニュージーランドを発つ前から「チャンピオンジョッキー達と乗れる事が待ち切れない」と語っていた。
昨年に続く参加となる田辺裕信も「これに選ばれる事を1つのモチベーションとしてやってきたので大変嬉しいです」と笑顔を見せて言った。
これらのシリーズには何度も選ばれている武豊をしても、選出される度に「危険なプレーがない人達ばかりの集まりなので、乗っていて安心だし、勉強になります。だから、いつも選ばれたいと思います」と口にしている。