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ピケが世代交代問題で若手に圧力!?
バルセロナの時限爆弾が炸裂する時。
text by
フローラン・トルシュFlorent Torchut
photograph byFranck Faugere
posted2018/08/20 10:30
ラキティッチ、スアレス、ピケ……実力は申し分ないが、そろそろ選手のリニューアルを急がねば。
バルサから流出し続ける若い才能。
前出のロホ記者は言う。
「チアゴ・アルカンタラが2013年にバイエルンに移籍したのは、もちろんペップに誘われたのもあるが、バルサに残ってもシャビとイニエスタ、ブスケッツがいては自分にプレーの機会がないことをよくわかっていたからだ。
マシアもかつてのようなタレントの宝庫ではない。マシア出身者でこの10年間にトップチームにしっかりと定着したのはセルジ・ロベルトだけだった」
ジェラール・デヴロフェウはワトフォードに移籍し、デニス・スアレスはときおり出場するだけの状況では、マシアとトップチームを繋ぐパイプはか細いものになってしまったと言わざるを得ない。
その帰結として、この数カ月の間にこれまでにない才能の流出が起こっている。
モナコとマンチェスター・シティに移籍したジョルディ・エムブーラ(19歳)とエリック・ガルシア(17歳)に続き、セルジオ・ゴメス(17歳)がこの1月にボルシア・ドルトムントに引き抜かれたのだった。
ピケが若手選手に圧力をかけた!?
さらに信じられないような話まで漏れ聞こえてきた。
それはジェラール・ピケが、自らのポジションを脅かす存在となったマルク・バルトラに圧力をかけていたというものだった。
大人しく内気なバルトラは、2016年にボルシア・ドルトムントに移籍し今はベティスで素晴らしいプレーを継続的に披露している。
ピッチ上でもロッカールームでも大きな影響力を持つ主力選手たちの存在が、短期的に見るとバルセロナに悪影響を及ぼしている。
凋落の懸念は現実となるのだろうか。