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レッドソックスと年間最多勝。
爆発的攻撃力で王座奪回を狙う。
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![芝山幹郎](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/7/5/-/img_7593b40c29d2fcdc938c94ef12ab896010279.jpg)
芝山幹郎Mikio Shibayama
photograph byAFLO
posted2018/08/18 08:00
![レッドソックスと年間最多勝。爆発的攻撃力で王座奪回を狙う。<Number Web> photograph by AFLO](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/c/6/350/img_c63aac1603d3bef8fcf2838f99fda76c150362.jpg)
7月28日、ツインズ戦で放ったホームランを見上げるJ・D・マルティネス。
コーラ新監督が考えるべきは……。
この不安が杞憂に終わるか。それとも、ポストシーズンに入ってからの悩みの種となるか。どちらに転ぶかは、終盤40試合の行方にかかってくる。
今後の日程を見ると、8月後半はインディアンスとの4連戦が難物だが、他はそう苦しくないだろう。だが9月のレッドソックスは、ブレーヴス、アストロズ、インディアンスとそれぞれ3試合、ヤンキースとは6試合を戦わなければならない。
どの球団もポストシーズンを視野に入れているだけに、楽なゲームにはならないはずだ。この胸突き八丁を7割前後の高勝率で乗り切れば、年間勝利数の新記録達成もあながち不可能ではない。ただ、レッドソックスにしてみれば、肚の底から欲しいのは、新記録ではなく、ポストシーズンでの王座奪回だろう。
となると、9月初めにいったん微調整をほどこし、その後一気に鞭を入れるという展開も考えられなくはない。新監督アレックス・コーラも、打線のピークをなんとかポストシーズンに持っていきたいところだろう。
勝率の高いチームがワールドシリーズを制するとは限らないが、レッドソックスの動静は、今季のポストシーズンを左右するはずだ。注意深く見守っていきたい。
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