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逸材中の逸材、早大・齋藤直人。
2019年ラグビーW杯に間に合うか。
posted2018/08/01 10:30
text by
多羅正崇Masataka Tara
photograph by
Masataka Tara
3人の指揮官による評価だ。
「将来の日本を背負って立つ存在」「声のかけ方と判断力が抜群に良い」「どんなテンポも作り出せる」
1つ目は桐蔭学園の藤原秀之監督。2つ目は、早稲田大学ラグビー部の前監督である山下大悟氏。そして3つ目は、早大の現監督である相良南海夫氏。
早大のスクラムハーフ、齋藤直人(3年)は、関わる指導者が異口同音に絶賛する逸材中の逸材だ。
横浜ラグビースクールで3歳から楕円球を追い、桐蔭学園ではキャプテンとして花園準優勝を経験。身長165cmと小柄だが、無尽蔵のスタミナとパスセンス、高いゲーム理解度で、各世代の代表(高校、U20、ジュニア・ジャパン)に選ばれた。
周囲は絶賛、本人のLINEは愛犬。
早大・相良監督は、初めて齋藤のプレーを見たときのことを憶えている。
息子の通っていた桐蔭学園中学が、齋藤擁する横浜ラグビースクールと対戦したことがあった。齋藤は当時中学3年生だった。
「すごいスクラムハーフがいるなと。運動量が多くて、強気。パスさばきも凄かったですけど、常にボールのあるところにいる。それが最初の印象です」
ただ周囲の絶賛の中心で、本人はいつも穏やかだ。
おっとりとした性格で、LINEのホーム画像は実家の愛犬。「人見知りなんです」と自嘲する姿は、一般的なラガーマンのイメージとはかけ離れている。
そんな齋藤が、控え目ながらラグビー日本代表、ジェイミー・ジャパンについて語ったことがある。
今春、心境の変化があったというのだ。