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トーレスがヤフオクドーム始球式も?
ホークスとサガン鳥栖と鷹の祭典。
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byYusuke Nakanishi / AFLO Sports
posted2018/08/01 07:00
トーレスも「鷹の祭典」ユニフォームを着用して、ベガルタ戦でプレーした。
ホークスとサガンのタッグは5年目。
ホークスとサガン鳥栖が手を組んで、もう5年目になる。
'14年に両チームは「より多くの子どもたちに、スポーツの持つ楽しさ、面白さ、感動を味わってもらいたい」との共通理念から「サガン鳥栖×福岡ソフトバンクホークス スポーツキッズプロジェクト」を設立した。お互いが協力してスポーツ教室を行ったり、ホークスの試合時に野球だけでなくキックターゲットなどサッカーが体験できるイベントを行ったり、逆にベアスタで「ストラックアウト」を楽しむコーナーがあったりもする。
この手の話を書くと、「福岡にもJのクラブがあるのになぜ?」との声が上がるが、今夏の補強を見ても分かるようにサガン鳥栖というクラブは積極果敢に物事を進めるクラブだ。
ホークス側の担当者は「共通のチームスポンサーからの紹介で、サガン鳥栖さんと交流を持つようになりました。それで『スポーツキッズプロジェクト』が立ち上がったのですが、『鷹の祭典』でまでコラボをするようになって。最初は驚きました」と語る。
鳥栖の竹原社長が話していたこと。
3年前だが、サガン鳥栖の竹原稔社長にインタビューを行ったこともある。当時このような話をしていた。
「九州でトップクラスの、日本でも有数のマーケティングやマーチャンダイジングを行っているプロ野球の、ホークスさんとコラボを出来るのは、我々としても魅力的な事です。しかし、最初から営業的なつながりを持つのではなく、スポーツキッズプロジェクトという形でスタートをしました。
九州の子どもたちに夢や元気を与えるきっかけを作りたかった。そこを太くしながら前に進まないと、このいい関係が長続きしないと思ったからです。安易なチケット交流とかに走らずに」
信頼関係を築き、それを深めていく中で実現した「鷹の祭典」コラボマッチ。毎年、ホークスが発表したデザインに合わせたユニフォームをサガン鳥栖の選手たちも特別に着用してプレーし、さらに来場者にはレプリカユニフォームが無料で配布される。