野球のぼせもんBACK NUMBER
トーレスがヤフオクドーム始球式も?
ホークスとサガン鳥栖と鷹の祭典。
posted2018/08/01 07:00
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph by
Yusuke Nakanishi / AFLO Sports
最初に断わっておくが、これは『野球のぼせもん』の連載である。
ついに“神の子”がJリーグのピッチに降り立った。この夏にサガン鳥栖に新加入した元スペイン代表FWのフェルナンド・トーレスだ。7月22日、ホームのベストアメニティスタジアム(以下ベアスタ)で行われたベガルタ仙台戦で後半5分から出場してJデビューを果たした。
いきなりの初ゴールとはならなかったが、随所に光るプレーを見せた。打点の高いヘディングもそうだが、なかでも後半26分に相手ディフェンダーを引きつけながら細かな動きの切り返しから鋭いシュートを放ったシーンは、日本人Jリーガーに足りないバランス感覚や体幹の強さのようなものを感じた。
ところで本題だ。この試合でトーレスが着用していたユニフォームについて、である。
「鷹の祭典」とのコラボユニ。
事前に情報を得ていたコアなサガン鳥栖サポーターはともかく、ライトなサッカーファンは「あれ?」と思ったのではなかろうか? サガン鳥栖のチームカラーは鮮やかなブルーとピンクだ。主にホームで着用する1stユニフォームは「チームの象徴カラーであるサガンブルーをベースに、サガンピンクの鋭角な斜めピンストライプを重ね、加速力を表現しています」(クラブ公式サイトより)。
しかし、この日のユニフォームは白がベースとなっており、黄金のストライプ模様がデザインされているものだった。サッカーも好きな野球ファンは「これは……!」とポンと膝を打ったのではなかろうか。ホークスの毎年恒例となっている人気イベント「鷹の祭典」のデザインそのものだったからだ。
じつは、このサガン鳥栖の試合は「鷹の祭典2018コラボスペシャルマッチ」と銘打って行われたのだ。