Jをめぐる冒険BACK NUMBER
森保一新監督の可変システムに最適!
世代交代へ初招集候補の名は……。
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byGetty Images
posted2018/07/27 17:30
ドーハ組では初の日本代表監督となる森保一新監督。9月の連戦で選ぶメンバーに早くも注目が集まる。
ミシャ式可変システムを採用か。
森保監督は東京五輪代表で、サンフレッチェ広島時代に重用した3-4-2-1を主戦システムとして採用している。
攻撃をビルドアップする際、ボランチがディフェンスラインに落ちないなど、約束事は広島時代と同じではないが、ブロックを敷くときは5-4-1、マイボールのときは3-2-5となる“可変システム”であることに変わりはない。
このシステムは、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(現札幌監督)から受け継ぎ、改良を加えたもの。この“ミシャスタイル”を取り入れた理由として森保監督は以前、こんな風に語っていた。
ADVERTISEMENT
「これは日本人に合ったサッカーだと感じたんです。予測して、素早くサポートして、連係、連動して、組織的に崩していくっていうところが特に。だから、ミシャさんからチームを引き継ぐことになったとき、僕自身もトライしたいとすごく思った」
ガーナ戦の3-4-2-1を思い出すと……。
7月26日の代表監督就任会見において指揮官は「日本人らしく、日本人の良さを出して戦い、世界と向き合っていきたいと思う」と語ったため、A代表でも3-4-2-1の可変システムを主戦システムとして用いるはずだ。
西野監督時代のガーナ戦でも3-4-2-1が採用されたため、イメージしやすいかもしれない。このときは攻守において大きく可変するスタイルではなかったが、選手の立ち位置に関しては参考になるだろう。
1トップには大迫が入り、香川や宇佐美はシャドー。一方、原口は右ウイングバックに回るというように……。
このシステムに当てはめれば、新たな代表候補も見えてくる。