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エディー・ジョーンズが語る、
「成長し続けるチーム」の作り方。

posted2018/07/23 11:30

 
エディー・ジョーンズが語る、「成長し続けるチーム」の作り方。<Number Web> photograph by Ko Kawaguchi

エディー・ジョーンズの言葉に惹かれるのはラグビー関係者だけではない。組織のマネジメントはどの世界でも共通の関心事なのだ。

text by

竹鼻智

竹鼻智Satoshi Takehana

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photograph by

Ko Kawaguchi

 真夏の日差しが照りつける7月14日。大分県国東市で、元ラグビー日本代表監督(現イングランド代表監督)のエディ・ジョーンズ氏が、九州内のラグビーコーチを対象としたラグビー教室を行った後に、ラグビー関係者以外にも対象を広げた「成長し続けるチームの作り方」という講演を行った。

 ジョーンズ氏がラグビーチームの監督として培った組織管理のノウハウは、ラグビー以外のスポーツ、さらにはスポーツ以外の組織にも通ずる普遍性を多く持つ。約500人の講演参加者を前にステージ上を歩き回り、ホワイトボードを使った熱心なプレゼンテーションの後には質疑応答も行われ、参加者との交流を深めた。

「人間というものは、何か大事な話を聞く時、3つまでしかポイントを覚えていないものです」

 単純明快なコミュニケーションを信条に、オーストラリア、南アフリカ、日本、イングランドの4カ国で、プロクラブ、および代表チームを率いてきたジョーンズ氏。名将は、くにさき総合文化センターに集まった参加者を前に、組織管理論の要点を3つのポイントに絞って語った。

「明確にする」という単語の意味。

「まずは、そのチームが何を目的としているのかを明確にし、チームのメンバーがそれを理解する必要がある。次に、成功のサイクルは失敗から始まる、ということを理解する。どんなチームでも失敗を経験したときというのは、マインドセットを大きく変えるチャンス。

 なぜ失敗したのか? 明確にしたチームの目的を達成できなかったのはなぜか? これらをしっかりと把握し、どうすればこの失敗を繰り返さないようにできるかを考える。その答えを明確にし、全てのチームメンバーが理解するようにしなければならない」

 ジョーンズ氏の語る言葉には、「明確にする(Clarify)」という単語がよく登場する。ラグビーという世界の中ではあるが、文化やメンタリティの異なる4カ国のプロクラブや代表チームを率いてきた指導者は、どんなチームにも通用するコミュニケーションとして、「明確化」というキーワードに辿り着いたのだろう。

【次ページ】 ストレスと休息で成長を促す。

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