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「コメディ」のち「最高のセーブ」。
川島永嗣への批判は適切ではない!
text by
岩崎龍一Ryuichi Iwasaki
photograph byGetty Images
posted2018/07/10 10:30
川島永嗣の「止めてくれそう」な雰囲気は、率直に言って他のGKにはないものだ。それはオーラとも呼べる存在感である。
すべてのGKコーチが、彼を先発に選んだ。
2010年南アフリカW杯でポジションを奪って以来、5人の監督が代わってもゴールマウスに立つのは常に川島だった。それは日常の練習を通して、技量を最も客観的に見極める存在であるすべてのGKコーチが、川島が日本で最高のGKと認めていたからだろう。
確かにロシアでの川島には、ミスもあった。もちろんその印象は消せないのだが、逆にこのような記録もある。
FIFAが発表しているラウンド16終了時点でのGKセービング数ランキングだ。
14度のセーブを行った川島はイゴール・アキンフィエフ(ロシア)と並び、ギジェルモ・オチョア(メキシコ)、カスパー・シュマイケル(デンマーク)に次ぐ3位の数字を残している。
素晴らしいプレーの数も、じつは多かったのだ。