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横峯さくら「毎日、筋肉痛でした」
努力を積み重ね米優勝争い常連に。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2018/06/27 07:00
タフさを増した横峯さくら。自身にとって初となるメジャー制覇を狙う。
「もう、毎日、筋肉痛でした」
体重減少のピーク時より、約5kgの増量に成功した。
体重を増やすとともに、1月の合宿では身体を鍛え抜いた。
横峯が拠点とするダラスの冬は氷点下まで気温が下がり、ゴルフ場が閉鎖する。外で練習できないため、お昼休憩以外は、朝から晩までトレーニングとスイング調整に専念した。
チューブを両足にセットしてカニ歩き、反動をつけずにジャンプ、股関節の可動域を広げるストレッチなど……。
「もう、毎日、筋肉痛でした」
合宿の成果は「スイングが安定して、飛距離が伸びたこと」で実感できた。
だが、横峯は満足しなかった。米ツアーで優勝争いするには何か物足りない。
そこで5月半ばに、もう一段階、スイングに改良を加えた。
“スタンス幅”を変えたのである。
去年のドライバーとスプーンの距離が一緒。
「肩幅と同じぐらいだった足幅を、肩幅より広くしました。その方がスイング時に体重移動せず、ブレないと思ったので」
まだ2試合しか試していないため、参考程度になるが、去年よりショットの飛距離が約10~15ヤード伸びたのである。
「今のスプーン(3ウッド)と去年のドライバーの飛距離が一緒なんです!」
だが、短期間でそれだけ飛距離が変わると、コースマネージメントが難しいのではと筆者が指摘した。
「トラックマン(ゴルフ用弾道測定器)があるので大丈夫です」と、横峯が即答した。