ゴルフPRESSBACK NUMBER
横峯さくら「毎日、筋肉痛でした」
努力を積み重ね米優勝争い常連に。
posted2018/06/27 07:00
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Shizuka Minami
6月半ばの「マイヤーLPGAクラシック」のコースは、6624ヤード(パー72)であった。ロングヒッター有利のその長距離コースで、海外勢に混じって上位争いをした日本人選手がいた。
横峯さくらである。
13位タイで試合を終えると、横峯はちょっと首をかしげた。
「こんなものだったのかなと。去年まで『(コースが)すごく長い』というイメージだったんですけど、今年は特に感じなかったです」
その前週の「ショップライトLPGAクラシック」の最終日には、自己最高となる10アンダーを記録して2位に入った。昨年までショットの絶不調で苦しみ、予選通過ラインを彷徨い続けていたのが嘘のようである。
好調の要因は「体重を増やして、トレーニングに励んだこと」である。
復調でも、覚醒でもない。
ひたすら地道に努力した結果である。
横峯は、米ツアーに主戦場を移してから、慣れない食生活のため、日本ツアー時代より体重を落としてしまった。「1kg違うだけでもスイングの感覚が変わるのに、3kg以上落ちてしまったので、スイングが安定しなくなっていました」
「オーガニックのプロテインが合う」
アスリートは身体を資本とする。
危機感を感じた横峯は「ゴルフの息抜きの楽しみからトレーニングの一環」として、食事に本気で取り組み始めた。忙しくても、疲れてても、毎日3回しっかり食べる。白米を必ず、選択肢がある場合、お肉も食べる。
さらに、タンパク質を効果的に補給できるというプロテインを初めて試した。
「日本ではザバス、アメリカではオーガニックのプロテインが合うと気づきました。(プロテインを飲み始めた)昨年の10月から徐々に増えて、今は53kgあります」