サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
W杯連勝スタートの初快挙なるか?
西野監督がセネガル戦で目論む策。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byGetty Images
posted2018/06/24 11:10
前日会見に臨んだ西野朗監督(左)と吉田麻也は落ち着いた表情を見せた。
「自分たちのサッカー」の頃とは違う。
自分たちの良さを出すことで勝利を引き寄せるのではなく、限られた時間でも良さを出すことで勝利の可能性を広げる、というのが西野監督のスタンスだ。「自分たちのサッカー」がなかば標語のようになっていたブラジルW杯のチームとは、似ているようではっきりとした違いがある。
「セネガルを恐れることはないですし、むしろどうやって相手を抑えるのかを楽しみに考えたい。どう攻略するかというところを、明日見せたい」
スコアや時間帯に応じて、引き分けも視野に入れるのか。その問いを、63歳の指揮官は明確に否定した。結果的に引き分けになることはあるかもしれないが、引き分けを狙うことはない、との意思表示だ。
「コロンビア戦のハーフタイムにも、選手たちからは引き分けでもいいという声が飛んだ。でも私は、勝たなければいけないし、勝てるゲームだと言って送り出した。
コロンビア戦の翌日には、2戦目で(決勝トーナメント進出を)決めないといけないと選手たちに伝えている。多少リスクはあっても、最高のポイントを目ざすべき。勝負に賭ける2戦目でなければならない、と思っている」
コロンビア戦の勝利を、グループリーグ突破へつなげるために。セネガルという難敵と向き合うものの、もっとも重要なのは自分たちがどう戦うのか、なのだ。