麻也、大迫が語った「やるべきこと」。

「ここ数試合の課題としてセットプレーがある。相手はタテに速くてフィジカルに優れているので、より警戒して守備をオーガナイズしたい。両チームにとって重要でタフな試合になると思う。ただ、やるべきことはコロンビア戦と変わらない」

　こう語るのは吉田麻也である。コロンビア戦の決勝弾ですっかり時の人となった──あくまでも日本国内の話ではあるが──大迫勇也も、落ち着いた口調で話す。

「（初戦に勝ったからといって）あまり有利だとは思ってないですし、もう一回初戦のつもりでリセットしてやるだけじゃないですか。試合をするからにはしっかり勝ち点3を取りたいし、ただW杯はそんなに甘くはないんで。

　自分たちが思うようにはまったくいかないこともあるし、そのうまくいかないときにどれだけ我慢して耐えて、勝ちか引き分けに持っていくかが大事だと思うから。本当に覚悟を持ってやるだけだと思うし、本当にそれだけですよ」

日本にとっての鬼門、第2戦。

　過去5度のW杯出場で、日本が初戦に勝利したのは'10年大会しかなかった。しかし、初戦でカメルーンを下したチームはオランダとの第2戦で敗れた。つまり、グループリーグ初戦から連勝を飾ったことは、これまでに一度もないのだ。また第2戦での勝利は'02年大会のロシア戦に限られる。

　W杯開幕前から、西野監督は流れを重視してきた。コロンビア戦から中4日でセネガル戦を迎えることを考えれば、あるいは相手の良さを消すことを念頭に置けば、先発メンバーの入れ替えが多少なりともあっていい。

　だが、西野監督は「全員がピッチに立てる。コンディションが悪い選手はいないので、選択肢はもちろんある」としながらも、「基本的にはコロンビア戦（と同じ）で、と現時点では考えている」と明かした。相手の特徴を封じることだけに力を注ぐのではなく、自分たちの良さを発揮することも目ざす。

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