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バド女子37年ぶり頂点奪還の理由。
分厚い選手層で第2次黄金時代へ。 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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posted2018/06/01 10:30

バド女子37年ぶり頂点奪還の理由。分厚い選手層で第2次黄金時代へ。<Number Web> photograph by AFLO

奥原希望(中央奥)ら数多くの逸材を輩出するバドミントン日本女子。37年ぶりの優勝にも根拠があったのだ。

タカマツ、奥原が“第2”という選手層。

 しかし、近年はその実力に陰りが出ていた。地元・中国で開催された前回'16年5月は優勝を飾ったが、同年8月のリオデジャネイロ五輪では単複とも女子のメダルはなし。今大会では準決勝で開催国のタイに敗れた。

 今回、日本が頂点に立った要因は何か。最大の理由は選手層の厚さだ。

 なにしろ、リオ五輪女子ダブルス金メダルの“タカマツ”こと高橋礼華&松友美佐紀組が第2ダブルスに、リオ五輪女子シングルス銅メダルで昨年の世界選手権金メダルの奥原が第2シングルスにいるのである。

 そして、第1シングルスは今年4月に男女を通じて日本シングルス勢初の世界ランク1位になった山口(現世界ランク2位)。第1ダブルスは昨年の世界選手権銀メダルで、同12月のスーパーシリーズファイナルも準優勝のフクヒロ(世界ランク2位)だ。

 チーム最年少の20歳で第1シングルスを任された山口は、「プレッシャーはあまり感じていなかった。今回は後ろの選手が本当に心強かった」と笑顔を見せた。第2ダブルスのタカマツは決勝で出番がまわってこないうちに優勝が決まった。

「みんなに信頼を置いて、自分に集中」

 もう1つの勝因は代表メンバー経験値の高さだ。山口が言う。

「もともと、日本チームの選手は実力はトップクラスで前回大会も優勝のチャンスはあると言われていた。ただ、そういう(優勝候補という)中での戦いに慣れていなかったのが銅メダルという結果になったと思っている。前回を経験したメンバーが今回たくさんいたのも優勝につながる要因だったと思う」

 今大会、日本でただ1人、全6試合に出場してすべてストレート勝利を収めた奥原は、昨年の世界選手権覇者としてのプライドを存分に見せつけた。昨年負傷した右膝の不安が多少なりとも残る中での試合だったが、「チームの層が厚いことでみんなに信頼を置いて、自分に集中できた。それがパフォーマンスを発揮できた要因にもなったと思う」と胸を張る。

【次ページ】 世界選手権や五輪でメダル量産の流れが。

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